O-リングを使った診察

O(オー)-リングテストとは、親指と他の指(人差し指や中指)で丸い輪(アルファベットの○に似た形)をつくり、この輪を広げるように引く検査です。病気の場所やその人に合わない食べ物や薬では、指で作った輪が簡単に開いてしまいます。また逆に、病気の場所に合った薬を持つと輪がぐっと閉まります。

 

この方法は1970年頃、ニューヨーク在住の大村恵昭先生(現在ニューヨーク心臓病研究所所長、ニューヨーク医科大学予防医学部教授)によって創始開発され、1991年に米国で特許が認められている信頼できる診断法です。

 

そのメカニズムを簡単に説明しますと、現在考えられているのは、人体のあらゆる異常部分(癌、肺炎、感冒、認知症、糖尿病など)では、正常と異なる電磁場になっている。そこを軽く刺激すると、刺激が脳に伝わり、脳がコンピュータとして働き、異常を判断し、指をモニター(画面)として表示していると説明されています。

尚、O-リングの学会は世界中にあり、日本の会員は約600名です。また、このO-リングを使えるようになるにはある程度の修練が必要です。

 

私が診療にO-リングを使う理由は4つあります。

 

1つは例えば風邪に対して薬を使うにしても、頭の中には多くの候補が浮かびます。その中でどれが1番適しているのかをこのO-リングで選ぶことができます。またある程度副作用のチェックにもなります。

 

2つ目の理由は、例えばノドの違和感であっても、原因が胃にあって、胃酸の逆流が原因の場合もあります。こういった離れた場所に原因がある場合中々診断がつきにくいのが現状ですが、O-リングではある程度可能です。

 

3つ目は病気の原因や程度、例えばウイルス等やその量を推測できます。

 

4つ目は漢方薬の選択です。漢方薬は数種類の生薬の組合せから成り立っていて、その人に最も適したものを投与すると非常に効果的です。

 

私は漢方に興味があり長年勉強してまいりましたが、その選択には高度な技術を要し、このO-リングが大変役に立っています。そういった事でO-リングを診療に取り入れ、できるだけ治療効果を上げたいと願っています。

 

ただ、患者さんによっては新興宗教まがいのものと勘違いされ、嫌う方もおられます。決してそういったものではありませんが、O-リングを希望されない方には用いておりません。もちろん、O-リングによる薬合わせなどを行ったからといって診療費が上乗せされることは一切ありませんし、保険外の薬等を勧めるといったこともございません。また患者さんが多いときは、申し訳ありませんがO-リングによる診察をできない場合もあります

 

ささの耳鼻咽喉科クリニック

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